ごあいさつ

　万緑の中、生命の躍動する季節を迎え、当院は開院9年目となりました。どのような状況下でも四季は変わらず変化し、自然の強さと優しさを私たちに感じさせてくれます。受診される子ども達も日々成長し、子ども時代を子どもらしく過ごし、涙や笑顔がその先の人生を支える強さとなることを信じてやみません。

　小児科医としては、この地域の小児医療への貢献は勿論のこと、親御様が子育てで背負われるものを軽くし、受診前の心配が解決に向かうよう、スタッフとともに丁寧な対応を心がけています。今まで掲げていた「重症化の兆候を見逃さない」「子どもの最善の利益を守る」はコミュニケーション能力が乏しい子どもだからこそ今後も継続して大切にしていきたいと思います。また、新しい知見を得て診療に活かせるよう、学会の参加やスタッフとの勉強会を行なっております。現在、子育て奮闘中から孫育てに尽力中まで世代はさまざまですが、心根の優しいスタッフばかりです。どうぞお気軽にお声掛けください。

　木曜日の午前診は、親御様の心を温める片岡先生の診察でお待ちしています。低身長の診断と治療にたくさんのご経験をお持ちの先生です。もしお子様の成長で気がかりな事がございましたら、ご予約後に受診をお願いします。

　これからも、玄関の絵に『いつでもおいでぇ』とあるように、｢また来たでぇ｣という子ども達の声とともにちょっと医院を覗ける、春の日だまりのような温かい診療所でありたいと思っています。

令和5年　5月　院 長　守脇　孝成